ハイドロキノン以外にも!タイプ別シミ予防成分のまとめ

スキンケアをする女性

 

天然由来の成分から研究所でつくりだされたものまで、シミを予防する物質はたくさんの種類があります。

 

それだけ女性にとって、シミは厄介な存在であることの裏返しで、変わらぬ美への欲求が常に新しい成分や技術開発のエネルギーになっているともいえますね。

 

できてしまったシミを消すのはハイドロキノンが最も有名かつ強力ですが、シミを作らせない、どちらかといえば予防面での効果が期待できる成分もいろいろ。

 

 

シミができるフェーズとしては、紫外線などの刺激でメラノサイトが活性化され、チロシナーゼが活発化してメラニンが大量生成され、肌に滞留するというもの。

 

じつは多くの予防成分は、そのフェーズのどの局面で作用するかによって5つのタイプに分類することができます。

 

メラニン排出を促すタイプ

  • リノール酸S
  • レチノール

紫外線を浴びることによって皮膚のバリア機能としてメラニンが生成されます。そのメラニンの滞留がシミとなり、色素沈着をしていきます。

 

そのため、まずは第一にUVケアですが、シミ予防としてメラニン排出を促していくということも大切なケアになってきます。メラニン排出に有効である成分は「リノール酸S」と「レチノール」です。

 

リノール酸とは、月見草やひまわりの種子・ベニバナなどから抽出される植物由来成分であり、食用油などではよく耳にするかもしれません。

 

リノール酸のままでは肌への浸透がしにくいため、更に成分を抽出したものをリノール酸Sと言うそうです。

 

リノール酸Sはターンオーバーを促進させるはたらきがあり、メラニンの排出を促し、色素沈着を防いでいきます。

 

レチノールとは、ビタミンAのことを言います。レチノールには、コラーゲンを生成するための成分を活性化させる効果があり、肌のハリや艶アップに効果があると言われ注目を浴びている成分です。

 

このレチノールにはピーリング効果もあり、肌の角質を落としてくれるのですが、シミも一緒に少しずつ剥がれていくと言われています。

 

ターンオーバーの正常化するはたらきもあり、正常なターンオーバーはメラニンの沈着を防いでくれます。

 

メラニン色素を還元するタイプ

  • ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体とは、お肌に効果抜群のビタミンCを吸収されやすく改良された成分であり、皮膚に吸収されると、ゆっくりと時間をかけてビタミンCに戻っていきます。

 

浸透率・持続性がとても高く、水溶性ビタミンC誘導体・脂溶性ビタミンC誘導体となることで、化粧品などの配合成分として人気が高くなっています。

 

ビタミンCは、メラニン色素を還元する作用を持っています。

 

同時に、メラニン色素の生成抑制効果もありますので、シミ対策にはとても強い味方!と言えそうです。

 

チロシナーゼを分解するタイプ

  • マグノリグナン
  • リノール酸S

美白やシミ・そばかすという単語に欠かせないのが、チロシナーゼです。

 

表皮に紫外線などによる刺激が与えられるとメラノサイト(色素形成細胞)へ情報伝達がされ、チロシンという物質を作り出しチロシナーゼという酸化酵素を活性化させます。

 

チロシナーゼがチロシンに作用をすることによって、チロシンが黒色メラニンに変化します。

 

さて、このチロシナーゼを分解・抑制することによって黒色メラニンの生成を抑制していこうというのが美白やシミ・そばかす対策となっています。

 

このチロシナーゼを分解する成分に「マグノリグナン」「リノール酸S」があります。

 

マグノリグナンとは、カネボウ化粧品が開発した植物由来成分です。モクレン科ホオノキなどから抽出できるそうです。

 

マグノリグナンは、チロシナーゼの成熟を阻害するはたらきを持っています。チロシナーゼに作用するのではなく、チロシナーゼ自体が生成されない状態になりますので、メラニンが生成されないという状態になります。

 

リノール酸Sは、生成されたチロシナーゼを分解するという働きを持っています。

 

ターンオーバーの促進効果もあり、メラニン排出と合わせて美白やシミ・そばかす対策には欠かせない成分のひとつと言われています。

 

チロシナーゼを抑えるタイプ

  • アルブチン
  • コウジ酸

チロシナーゼを抑える効果のある成分として「アルブチン」「コウジ酸」があります。

 

アルブチンとは、美白効果の高いとされるハイドロキノンとブドウ糖を結合させた成分です。チロシナーゼの抑制効果があり、肌への刺激も強くなく安全性の高い美白成分として位置付けられています。

 

また、皮下に吸収されると一部が分解されハイドロキノンとなり、メラニン除去作用も発揮してくれます。

 

コウジ酸とは、味噌や醤油などの麹に含まれる麹菌を培養してつくられる成分です。

 

チロシナーゼ抑制効果だけでなく、肌の糖化や炎症を抑える効果などもあります。とても多機能的な成分であり、とても人気が高くなっています。

 

メラニン生成を止めるタイプ

  • カモミラET
  • m-トラネキサム酸

メラニン生成そのものを止めてしまう成分もあります。

 

花王が開発した「カモミラET」では、紫外線などを浴びた際にメラノサイトへの情報伝達がおこなわれないという状態になります。

 

情報伝達物質であるエンドセリンのはたらきをブロックしてしまうという作用です。

 

カモミラETは、美肌のハーブとも言われるカモミールから抽出された成分であり、アレルギー抑制作用、炎症抑制効果などもあります。

 

資生堂が開発した「m-トラネキサム酸」は、元々は医薬品のトラネキサム酸であり、抗アレルギーや抗炎症、止血などで広く使われ、近年では肝斑にも効果があるとされ使用されています。

 

そのトラネキサム酸をベースに開発したのが資生堂であり、メラノサイトへの情報伝達をブロックしてメラニン生成を止めてしまうという働きがあります。