ターンオーバー 乱れ 改善

ターンオーバーは肌の人生サイクル

肌ケアする女性

 

人間は死ぬと生まれ変わるのかどうかは定かではないですが、私たちの肌(表皮)は間違いなく、約6週間で生まれ変わるサイクルを繰り返しています。

 

肌の奥底にある基底層でつくられた細胞が徐々に角質層の上に上がってきて肌となり、やがて垢となって剥がれ落ち、またしばらくすると新しい細胞がつくられるサイクルを肌のターンオーバーといいます。

 

肌の仕組み

基底層 表皮のもっとも奥に位置する層。毛細血管から栄養分と酸素が運ばれ、肌の細胞が作られます。ケラチノサイトとメラノサイトより構成されています。
有棘層 表皮の中で一番厚く、基底層でつくられた細胞が最初に移動する部分。細胞同士がデスモソームと呼ばれる細い紐状のものでしっかりつながっています。
顆粒層 平たい細胞が重なりあう層で、ケラトヒアリン顆粒という物質を含むことから顆粒層とよばれます。バリア機能に欠かせないフィラグリンの元、プロフィラグリンを多く含みます。
角質層 厚さ約0.02mm、約10層からなり、70%が水分で構成されています。水溶性物質である天然保湿因子が存在し、水分保持や外敵から身体を守っています。

 

ひとつの細胞が生まれて機能を身につけ変化していくさまは、工場でつぎつぎに製造される製品のベルトコンベアのようです。

 

肌の場合、このベルトコンベアの速度や状態が一定でないと、正しく作られるはずの細胞に異常ができ、本来の機能を発揮することができません。

 

シミにしてもシワなどにしても、トラブルを抱えている肌はターンオーバーに何らかの異常が起きている場合が多く見られます。

 

肌にとってターンオーバーの乱れは、万病のもと。逆をいえばターンオーバーをきちんと正常化すれば、傷んでいた肌は回復し、みずみずしい状態をキープできるといえます。

 

そのために重要なターンオーバーについてもっと知ってみましょう。

ターンオーバーが乱れるとは

では具体的に、ターンオーバーが乱れるというのはどんな状態なのでしょうか?

 

もっともイメージしやすいのは「速度」です。まさに前述の、工場のベルトコンベアの如く、ターンオーバーは遅すぎても、速すぎても、また速度がバラバラでもよくありません。

 

肌が生まれてきちんと成長して、正しく死ぬまでのサイクルには、適切な速度があるのです。

 

ターンオーバーが遅いと?

これは最後の出口が狭くなっているボトルネックを想像すると分かりやすくなります。ストレスや不規則な生活、ホルモンバランスの不調などでターンオーバーが遅くなると、古くなった肌細胞がなかなか排出されず、肌にとどまり続けます。すると角質が分厚くなり、くすんだり乾燥したりといったトラブルのもとに。

 

ターンオーバーが早いと?

細胞がきちんと成長して機能を身にまとう速さ以上にターンオーバーが早くなると、機能不全のまま表皮にできあがってしまい、バリア機能による炎症などトラブルの原因に。紫外線や乾燥でサンバーンや肌荒れが起きると、肌は早く修復しようとするためターンオーバーが早くなってしまいます。

 

ターンオーバーが乱れるおもな理由

加齢

だれでも年を取ると、疲れが取れにくくなったり、傷などが治りにくくなったと感じる場合が多いです。これは新陳代謝が下がり細胞の活性度が弱まるため。具体的にターンオーバーも、30代になると10代の2倍の周期になると言われています。

 

ですので当然ながら、肌ケアの効果の現れ方も年齢が上がるほど遅くなるので、けっして焦らず心に余裕を持って行う必要があります。

 

年代とターンオーバーの周期

10代 約20日
20代 約30日
30代 約40日
40代 約55日
50代 約75日
60代 約100日

 

睡眠不足

よく、睡眠は最強のスキンケアといわれるように、美肌を作る上で正しく眠ることは最重要項目です。

 

睡眠から3〜4時間が経つと、脳下垂体から成長ホルモンが分泌され新陳代謝が活性化、するとターンオーバーのサイクルが整い正常化するからです。

 

ただ長時間横になっていても、問題なのは「熟睡できているかどうか」なので、眠りを深くしてノンレム睡眠がとれているかが重要です。

 

たとえば最近、寝る前に長時間スマホを見たりしていませんか?

 

寝る前に光(ブルーライト)の刺激を受けることで入眠が妨げられたり、深い睡眠がとれなくなってしまいます。

 

ターンオーバーを整えるには、適切な時間に、深い眠りにつくことが重要です。

ターンオーバーを改善する方法

うれしい女性

 

ターンオーバーを改善するのに有効な方法をまとめました。

 

有効な成分を含む食事

人間が生きていく上で欠かせない食事。毎日、毎食のことなので意識して改善するには面倒に思うこともあるかもしれません。

 

ですがきちんと実践できれば絶大な効果をもたらします。いわば一日何回も、そして何日も肌改善のチャンスがあるということなので、ぜひ肌にいい食事(栄養素)を取り入れましょう。

 

肌にいい食事

まめ類 たんぱく質やミネラル、食物繊維が豊富。女性ホルモンを整える大豆イソフラボンも摂れる。
ごま リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸、カルシウムや鉄、ビタミンEなども豊富。
こめ(白米以外) 主に炭水化物だが、玄米ならビタミンB群やミネラルたっぷり。粒状で血糖値が上がりにくいものもメリット。
海藻類(わかめ等) ビタミン、ミネラル、食物繊維とも高バランス。カルシウムやマグネシウム、βカロテンもしっかり摂れる。
緑黄色野菜 美肌に欠かせないビタミンエース(A・C・E)をはじめ、カルシウム、カリウム、食物繊維なども豊富。
青魚 サラサラ血液に有効なDHA、EPAのほか、上質なたんぱく質で美肌づくりに貢献。
きのこ(しいたけ、しめじ等) ビタミンB2やB6などのほか、免疫力を高めるといわれるβ-Dグルカンをたくさん含んでいる。
いも類 イモ類に含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいのがメリット。カリウムなどミネラルも豊富に含んでいる。
ヨーグルト 腸内環境を整える乳酸菌は美肌にも有効。たんぱく質やカルシウムなどもしっかり摂取できる。

 

また、栄養素を正しく摂る意味では「食べ方」も重要です。

 

たとえば水溶性のビタミン(ビタミンCやB2など)を多く含む野菜をゆでたりすると、有効な成分がほとんど茹で汁に流れだしてしまいます。

 

ほうれん草を3分茹でると、ビタミンCが48%、B1は70%、B2は80%も減ってしまいます。

 

これを防ぐには、茹でるのではなく「蒸す」のがオススメ。油も使わないのでヘルシーですし、野菜の持っている栄養素をムダなく摂ることができます。

 

また、何でも生で食べるのがいいというのも間違い。

 

たとえばトマトに含まれるリコピンは、加熱したほうが生より2〜3倍の量を吸収できます。しかもリコピンは油に溶けるので、オリーブオイルなど油と一緒に食べたほうが吸収率があがります。

 

そう考えれば、イタリア料理にトマトがたくさん使われるのも、美味しいだけでなく身体にも有効なことがわかります。学術データのない昔から続く食習慣は、先人が身を持って効果を実感していたからなのかもしれないですね。

 

有効な食材の力を引き出すベストな調理法で、ムダなく栄養素を取り入れたいですね。

 

ピーリングは対処療法

顔のエステ

 

食事のように内側から改善する方法の対極といえるのが、ピーリングによるターンオーバーの促進です。

 

ピーリング(peeling)とは「剥皮」、つまり皮をむくこと。皮膚におけるピーリングとは、何らかの方法で皮を剥がす、つまり古い角質層を取り除くことです。

 

ピーリングはもともと欧米で盛んなスキンケア方法ですが、誤解するといけないのは、ピーリングそのものがターンオーバーを促進するわけではありません。

 

例えれば、玉ねぎの皮を剥くようなものですね。一番外側の茶色くて乾燥した皮をめくれば、中の白いみずみずしい部分が現れますが、人間の肌でそれをやるということです。

 

つまりいうまでもなく、肌にとても負担のかかる方法です。もともと欧米人に比べ肌がきめ細かい日本人にピーリングは向いていない、という声もあります。

 

あくまで対処療法的なものですし、皮膚科等でやると費用もかさむので、ピーリングでのターンオーバー改善はあまりおすすめできるものではありません。