シミ 肝斑 違い

通常のシミと肝斑はどこが違う?

色気のある女性

 

罹患して悩まれている方がかなり多い「肝斑」。広い意味ではシミの一種ですが、肝斑はそれ以外のシミとは違った特徴があります。

 

まるでホクロのような黒黒としたシミなら、明らかに肝斑とは違うので見分けは容易ですが、他の色や形によっては一見肝斑との違いがわかりにくいものも。

 

美容皮膚科などに行けば、よほどのヤブ医者でないかぎりどのシミか診断をしてくれますが、自己判断でケアする場合、正しく症状を知っておかないとまるで効果がでない、なんて場合も。

 

変化がないだけならまだしも、間違った処置でさらに悪化させたりしたら目も当てられません。ですのでまず、いくつかの基準を理解すれば確実に見分けがつく肝斑と他のシミの違いについてまとめてみました。

 

肝斑は色や形が肝臓に似ていることからそう呼ばれますが、肝臓の機能が原因で発生するわけではありません。

 

左右対称である

一般的なシミ(老人性色素斑など)と肝斑の最大の違いは、左右対称かそうでないか、です。肝斑の特徴的な症状として、顔の垂直軸を中心に左右対称にシミがあらわれます。

 

その他の多くのシミは、日光(太陽光による紫外線)を強く浴びた所や日常的な摩擦があったところなど、出る場所に規則性はありません。

 

ただ、肝斑の中でも完全に左右対称というわけでないタイプもありますが、全体の中ではかなり少数派です。シミが頬の部分を中心に左右対称に広がっている場合、もっとも疑うべきは肝斑です。

 

境界線がぼやける

多くのシミは黒色もしくは茶褐色をしており、周りの皮膚との色の違いは明らか。色鉛筆や絵の具で塗りつぶしたかの如く、縁の境界線がはっきりしています。

 

これに対して肝斑は周辺との境界線がぼやけていて、なんとなくモワッとした変色部分が広がっている状態になります。

 

その意味ではくすみと似ている部分がありますが、できる場所の対称性により見分けることができます。

 

30代、もしくは40代である

シミが現れ始めた年齢が30代、または40代で、上記の特徴があった場合、ほぼ間違いなくそれは肝斑といえるでしょう。

 

他のシミは特に年代を問わず(もちろん30代〜40代も含みます)発生するのに対して、肝斑の発症年齢は限定的とされています。

 

紫外線の影響か

ほとんどのシミは、紫外線によりメラノサイトで作られたメラニンが固まってできますが、肝斑は紫外線の影響に関係なく発生します(紫外線が原因でできる場合もありますが)。

 

これは、肝斑の発生原因が主に女性ホルモンが関わっているからです。よく、妊娠やピルの服用をきっかけに肝斑がでた、という方がいますがこれこそまさに女性ホルモンの影響です。

 

女性ホルモンの乱れにより、ケラチノサイトと呼ばれる表皮の細胞が刺激を受けると、メラニンの製造元あるメラノサイトを活性化させるプラスミンという物質がつくられます。

 

この働きにより、紫外線によるメラノサイト活性化と同じ状態に陥り、メラニンがどんどん作られてしまうのです。

 

女性ホルモンの影響は肝斑の他にも、ニキビや肌荒れなど、肌への影響が色濃く出るものなので、ホルモンバランスを整えることは美肌の基本といわれるほどです。

 

肝斑の原因としては他にも、過度なマッサージやケアなど、物理的な刺激が挙げられます。要は表皮にあるケラチノサイトを刺激する行為はしないほうがいい、ということですね。

肝斑に効く薬について

かつては、治りにくいとされてきた肝斑。

 

それは有効な治療薬がなかったのが大きな理由です。しかしある成分が脚光を浴びるのをきっかけに、肝斑に特化した、有用な薬が開発されました。

 

それが、第一三共ヘルスケアから発売されている、トランシーノ2。女優の麻生久美子さんのCMでもおなじみですが、主成分にトラネキサム酸という成分が採用されています。

 

トラネキサム酸とは

これまでも医療用医薬品の分野では使用されてきたトラネキサム酸は、広義ではアミノ酸の一種になります。必須アミノ酸リシンという成分を元に人工的に合成された物質です。

 

このトラネキサム酸という言葉、歯磨き粉のCMなどで「トラネキサム酸配合」というフレーズで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

じつは、主な働きとして、身体の炎症を引き起こす「プラスミン」という酵素を抑制する効果があります。だから口腔内の炎症を抑えるために歯磨き粉に使われているんですね。他にも月経過多や血友病、白血病などでの出血を抑える止血剤として用いられます。

 

すぐれた効果の割には副作用がほとんどない(血栓を溶かす生体作用を抑制するので、脳梗塞や心筋梗塞の疾患を持つ人には投与しないほうがいい)トラネキサム酸。

 

ここで注目すべきは、その美白効果です。トラネキサム酸は、メラニンを生成する際に必要なプロスタグランジンという物質を抑制する効果があるので、シミの発生を防いでくれるのです。

 

そしてシミの中でも肝斑に効くという効果は、二条貞子さんという医学博士により偶然発見されたものでした。そこからトランシーノの開発は進んでいったそうです。

 

もともと第一三共ヘルスケアはトラネキサム酸の開発メーカーであり、皮膚科の現場ではなんと1965年からトランサミンという医療用のトラネキサム酸製剤を製造・販売し続けていました。

 

その開発で積み重ねたノウハウを活かして生まれたのが、このトランシーノシリーズ。

 

トラネキサム酸を効果的に配合したトランシーノ2は、その医学的効果がはっきりと立証されており、公式ページにはその研究結果が公開されています。

 

 

ここまではっきりと効果が証明されているなら、肝斑ならこの薬を使わずして何を使う、というレベルですね。ただ、効果が出るまでには約8週間かかるので、焦らずしっかりと服薬することが大切です。

 

先代のトランシーノの有効成分が1.5倍になり、服用を1日3回から2回に減らしてより続けやすくなったトランシーノ2は、肝斑を薬で治療するなら最有力な商品ですね。