ヘパリン類似物質 シミ

ヘパリン類似物質は半世紀以上も愛される保湿成分

保湿をする女性

 

長く使われていることはそれだけで、信頼を証明するものだともいえます。

 

ヘパリン類似物質という名前をご存知でしょうか?ひょっとしたらその成分名を知らなくても、気づかないうちに肌に使っていたという方が多いかもしれません。

 

一般的には「ヒルドイド」という名前のほうが有名だと思います。マルホが販売する、処方箋でもらうことができる保湿剤ですね。

 

冬になって気温が下がると肌が乾燥する、生まれつきアトピーでこの時期にひどくなる、などの理由で皮膚科にかかった時、日常の保湿としてヒルドイドを処方されることがほとんどだと思います。

 

その主成分であるヘパリン類似物質とはどういう成分なのでしょうか。

 

ヘパリン類似物質とは

私たち人間は誰しも、体内に元から存在するさまざまな成分があります。そのうちの一つで、肝臓で生成される「ヘパリン」と似た性質を持つのがヘパリン類似物質です。

 

おもな働きに保湿、血行促進、そして抗炎症作用があり、乾燥肌や炎症を起こした肌に対してよい効果があります。

 

肌も当然細胞の集まりなので、正しく生成され成長するには血液が運んでくる栄養素や酸素が不可欠。ヘパリン類似物質は血行促進作用があり、いたんだ肌や古くなった肌細胞の再生のサイクルを早めます。

 

つまり、外側から補う付け焼刃的な肌ケアではなく、みずみずしい肌を蘇らせる根本的な力があるのです。同時に優れた保湿効果で肌の潤いをキープしてくれます。

 

ちなみにヘパリン類似物質の優れた血行促進作用は、皮膚が傷ついて出血している部分に塗ったらいけないといわれるほど(血が固まりにくくなるため)。

 

またヘパリン類似物質の大きな特長として「肌の奥底まで好影響を与える」というものがあります。

 

ヘパリンのような保湿成分として他にもコラーゲンやセラミド、ワセリン、ヒアルロン酸などがありますが、そのどれよりもヘパリン類似物質は肌の奥(真皮から基底層)まで働きかけ、弱った細胞を修復してくれます。

シミへの効果は?

すぐれた保湿力があるヘパリン類似物質ですが、果たしてシミには効果があるのでしょうか。

 

シミは肌の奥にあるメラノサイトで作られたメラニンがうまく排出されず肌に固まって残ったものですが、残念ながら黒くできあがってしまったシミを消す力はヘパリン類似物質にはありません。

 

それができるのはハイドロキノンやトレチノインなどの漂白成分だけです。

 

 

効果があるとすれば、予防効果になります。

 

つまりヘパリン類似物質は血行促進や肌のバリア強化により、肌そのものを強くする力があるので、シミの原因となるダメージを受けにくくしてくれるんですね。

 

具体的には紫外線や乾燥、加齢等によるエイジングなどです。

 

あとヘパリン類似物質は血行をよくするので、傷の治りがよくなる、回復が早くなる効果があります。そういう意味では、炎症後色素沈着のような肌トラブルを原因とするシミには効果があるといえます。

 

実際、この効果を利用した商品が大人気にもなりました。小林製薬の「アットノン」です。

 

アットノンとは?

アットノン

傷跡を消す、という触れ込みでなんと200万個以上を販売した大ヒット商品が小林製薬のアットノン。

 

このアットノンの主成分はヘパリン類似物質です。

 

皮膚が傷になった所は正常な組織とは異なったものになり、再び炎症や赤み、盛り上がりなどが起きやすくなりますが、アットノンに含まれるヘパリン類似物質により、正常な組織の再生が促される仕組みです。

 

ただし即効性や劇的な効果は期待できないので、毎日コツコツと気長に取り組む必要があります。

 

ネーミングのキャッチーさとわかりやすさ、傷跡に特化した商品性で大ヒットを記録したのは、さすが小林製薬という感じですね。

 

ちなみにシミ関連では「ケシミン(これまた直球ネーミング)」という化粧品も販売しています。

ヘパリン類似物質の副作用

不安がある女性

 

ヘパリン類似物質の副作用については、心配する部分はほとんどありません。そもそもの効果が劇的なものではないので、肌に強烈な刺激を与えるような作用は皆無です。

 

しいて挙げれば皮膚の赤みや発疹など過敏症に代表される症状です。また人によってはかゆみやかぶれが起きる可能性もあります。ただいずれも重篤な例はほとんど見受けられません。

 

皮膚科で処方してもらった場合、万が一ヘパリン類似物質の副作用が考えられる症状がでたら、医師に相談するのがいいですね。

 

また、ヘパリン類似物質の代表的な商品であるヒルドイドに関していえば、それ以外の成分もいろいろと入っているので、肌に合わない等何らかの副作用が出る可能性は高くなります。

 

注意するべき添加物

たとえばヒルドイドクリームにはラノリンアルコールという添加物が含まれていますが、これはアレルギー反応を起こしやすい物質といわれています。他にもチモール(香料)やパラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)なども肌によくない作用を起こす場合があります。

 

ただ、先述のヒルドイドクリームはあまり処方されることはなく、もっともメジャーなものはヒルドイドソフトというやや固めのクリームだと思います。

 

こちらには肌に害を起こす添加物は含まれておらず、臨床結果でも重篤な副作用が出たという報告は上がっていません。

シミには専用の化粧品などが最適

ヒルドイドは、肌を保湿するにはとても優れた薬品です。

 

肌をいい状態にする意味では、回り回ってシミにもプラスに働くかもしれません。ただ、直接シミの原因をどうにかする力はありません。

 

できてしまったシミを消したり、肌の下で作られるシミの原因を断つためには、やはり専用の成分を含んだ化粧品などが必要です。

 

また、シミに有効な成分を含んだ内服薬などもあります。

 

状態にあわせてこうしたアイテムをうまく使うことが、シミの悩みから解放されるためのポイントです。

 

以下は、さまざまなシミの症状を解決するのに最適なアイテムのまとめです。ご自分の状態を照らし合わせながら、ベストな商品を探してみてくださいね。